オートキャド(AutoCAD)のプロとして、最新バージョンを使い続けることにメリットはある。
前回はそんな内容で、実際に私自身も常に最新バージョンを使ってます、という話をしました。

確かに少なくない出費ではあります。

しかしプロというのは、オートキャド(AutoCAD)を使って仕事をして、報酬としてお金を受け取っている訳です。

私もそんなプロの一人。
仕事で使うソフトであれば、それくらいの投資をしても問題ないんじゃないかと私は思っています。

■会社が出すとは言っても
ただ、ここで少し感覚にギャップを感じた方もいると思います。
こうしたオートキャド(AutoCAD)のバージョンアップにかかる費用は、基本的に会社が出すもの。

それなのに、さも自分がお金を出すかのような表現をしていて、ちょっとおかしいんじゃないか。
そう考える方にとっては、この表現は日本語として正しくないと感じてしまうかも知れませんね。

そうなってくると……

「出費は痛いけど、その痛みを受け入れてでもオートキャド(AutoCAD)をバージョンアップするメリットがある」

前回書いたそんな内容も、実際に痛い出費をするのは会社だからあまり実感することが出来ない、ということになります。

では、それなのにどうして、ここでバージョンアップにかかる出費についてわざわざ書いたのか。
……というと、理由は簡単です。

オートキャド(AutoCAD)のプロであれば、会社がお金を出すからと言っても、それに意味があるかどうかは考えて欲しいから。

会社が出すから別にどっちでも良い、というような他人事ではなく、経営者の感覚で考えた方が良い。

私はそう考えていますので、出費についてもやはり投資に見合ったリターンがあるか、確認をした方が良いと思ってます。

バージョンアップにかかる費用と、最新版を使えるメリットを天秤にかけたりするのは、そういう理由がある訳です。

■個人経営の感覚
会社がバージョンアップをする方針だから、特に何も考えずに最新バージョンのオートキャド(AutoCAD)を使う。

もちろんそれでも、きちんとオートキャド(AutoCAD)を使いこなしているなら問題はありません。

ただ、最終的にオートキャド(AutoCAD)を使った在宅勤務を狙っているのなら、そういう感覚から脱出した方が良いと思います。

ずっと会社勤めをする場合は、特に問題はないかも知れませんが。
もし自分が個人事業をしていて、自分でお金を出してバージョンアップをする場合、どのような判断をするのか。

会社が出している内は全然考えなかった方も、いざ自分が出す段階になったら考えざるを得ません。
そうした場合、バージョンアップの効果を全く考えず、とにかく出費を無くす方向かも知れません。

もしくは、きちんと効果と出費を考え、効果が高いと感じた場合は出費をするかも知れません。

とにかく個人で仕事をすると、こうした決定が多くなってきますので、特にお金関係の考え方だけは先に整理をしておくことをお勧めします。

自分のお金を出すくらいの感覚でいれば、新しいバージョンにも真剣に取り組むはず。

というか、せっかくお金を払ってバージョンアップをしたのに、何も使わないなんてあり得ない選択肢ですよね?

こうした感覚は、実は結構重要なんです。