前回はオートキャド(AutoCAD)のバージョンアップをする際に、かかる金額についても意識をしましょうという話をしました。
大半の方が会社に属していて、バージョンアップにかかる費用も大抵は会社持ちになります。
もちろんそれが普通ですよね。
従業員としては、便利になったオートキャド(AutoCAD)を使いこなして効率よい仕事をすれば、それでOKです。
実際はそれ以上の話として「バージョンアップは必要?」みたいな話を会社とする機会は、あまりないかも知れません。
それでも、やはりバージョンアップにかかるお金は自分が出す、くらいの前向きな気持ちで取り組みたいものです。
実際には出すことが出来ませんが、メリットとデメリットを比較するクセを付けておくのは決して無駄にはなりませんから。
■具体的な新機能
さて、今まで色々と書いてきたにも関わらず、オートキャド(AutoCAD)2012について全然説明出来ていません。
実際の機能について書きたいことが結構あるんですけど、もう少しだけこんな感じの話をさせてください。
ということで今回は、「時々使える新機能があるから、定期的なバージョンアップは無駄ではない」と以前書いた、具体的な例を挙げてみたいと思います。
これは私の個人的な感想でしかありませんが……
今までオートキャド(AutoCAD)のバージョンアップによって、追加された機能の中で「これは便利」と感じたものを挙げていきます。
●ブロックエディタ
ブロックを分解しなくても編集出来る機能です。
私はこれをしばらく知らずに、毎回分解してから編集をして、もう一度定義しなおすという無駄な事をしていました。
言うまでもありませんが、全然効率よくありません。
●ハッチングの境界
ハッチングをする際に作成した境界を消しても、ハッチング自体の境界という見えないラインが追加されたので、形状の変更が容易になりました。
今までは少し形が変わると、消してもう一度ハッチングをするという無駄なことをやってました。
ちなみに、ハッチングをトリム出来るようになったのも、何年か前のバージョンアップからです。
これは地味ですが、結構嬉しい機能です。
・連続COPY
大昔のバージョンでは、COPYコマンドでオブジェクトを複写すると、1個の複写で機能が完了していました。
それがイヤならサブメニューないの「連続(M」」を、わざわざMを押してEnterしなければなりません。
今は何もしなくても連続コピーをしてくれて、結構便利に使っています。
・パスに沿った配列複写
適当に作図したポリラインに沿って配列複写が出来る。
今ひとつピンと来ないかも知れませんが、これは地味に嬉しい機能だったりします。
もちろん毎日ものすごく頻繁に使うようなコマンドではありませんが、あるのとないのとでは大きな差がありますよね。
今思いついたのはこんな感じですね。
これらは全部オートキャド(AutoCAD)2012から追加された機能、という訳ではありません。
連続COPYなどはかなり昔のバージョンで変わっていたり。
こうして見ていくと、オートキャド(AutoCAD)も少しずつ着実に便利になっているのがよく分かると思います。