使えるのレベルは様々
オートキャド(AutoCAD)を覚えて仕事の為のツールにするには、今どんなことが出来るのか。
まあ答えは割と単純で、オートキャド(AutoCAD)のスキルを仕事で使えるレベルまで引き上げる、というのが正解に近いと思います。
こうした答えは正論であり、大抵の正論がそうであるように、言うのは簡単で実行が難しいです。
だからこれを読んでいる方も、「書くだけなら簡単で良いよな」と思っているかも知れませんね。
確かに「オートキャド(AutoCAD)のスキルアップをしましょう」とか書くだけなら、本当に驚くほど簡単です。
実行するのにどれだけの労力がかかるのか。
それを知っていても「大変ですが、覚える価値のあるCADです」とか書けば、ある程度の説得力も出ますよね。
と、書くのは割と簡単で、実際に仕事レベルまで覚える為にはそれなりの努力が必要なオートキャド(AutoCAD)ですが……
ここでは、それをどれだけ効率よく覚えていけるか、というあたりにフォーカスして書いてみたいと思っています。
オートキャド(AutoCAD)の操作説明が、実はまだ全然終わっていませんけども。
オートキャド(AutoCAD)の操作方法も大事ですが、それ以前の「そこそも」的な話も大事。
そんな思いもあるので、ここではそのあたりの話を色々と考えてみましょう。
■仕事で使うツールだから
まず大前提として書いておきたいのは……
オートキャド(AutoCAD)というのは、3日で使えるようになるとか、そういう種類のソフトではありません、ということ。
これはある程度覚える人の資質によって変わってきますが、覚えるべき事がたくさんあることは事実です。
そうした奥の深いツールですから、3日とか10日とかの短いスパンで極めることは難しいと思います。
もちろん、単純な線を引く操作だけであれば、ソフトを起動してコマンドを実行するだけですから、実行までに30分もかかりません。
でもそれが出来たから「オートキャド(AutoCAD)を使える」と言うのはちょっと違いますよね。
何を持って「使える」と呼ぶのかは様々な考え方があるとは思いますが……
少なくともオートキャド(AutoCAD)は仕事で使う道具ですから、実務レベルで問題なく使えるようになるまでは、使えるとは言えません。
操作することが出来るというレベルと、仕事で問題なく使うことが出来るというのは、似ているようで結構違うんですね。
■「使えます」のレベルとは
オートキャド(AutoCAD)を起動して、円を描いたり線を引いたりすることが出来るのを「少し操作が出来る」というレベルだとします。
そうすると「仕事で問題なく使える」というのは、どの程度のレベルなんでしょうか。
このあたりの感覚が違うせいで、実際に「オートキャド(AutoCAD)が使えます」という人を採用した時に、結構なショックを受けることもあります。
え、確かオートキャド(AutoCAD)使えるって言ってたよね、と言いたくなることもしばしば。
本人が「使えます」というレベルと、こちらが期待する「使えます」というレベルに巨大なギャップがある。
これはもう仕方がないことだと思います。
だって、今まで仕事でオートキャド(AutoCAD)を使っていない人が、どの程度のレベルを求められるのかを知るのは難しいから。
だから、今現在仕事で使うのが難しいレベルでも構わないと、少なくとも私はそう思っています。
だけど、これだけは持っていてもらいたい、というスキルもあって……というのは次回に続きます。