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他のCADとのデータ連携

オートキャド(AutoCAD)のバージョンによるデータ形式の違いと、それが原因で起こりうる「データが開けない」という問題。

その問題を解決する為には、プロジェクト毎にデータ形式を統一しておく必要があります。

そうした簡単な取り決めをつくることによって、誰もがデータを開ける状態を造り出すことが出来ます。

…なんだか文章が硬いね。

ただし、それはそのプロジェクトに関わる全員がオートキャド(AutoCAD)を使っているという前提の話です。

そしてそんな前提はあり得ないので、そうでない場合の話も考えておかなければなりません。

では、別のCADを使っている人が関わっている場合、データのやりとりはどうすれば良いのでしょうか。

全ての会社がオートキャド(AutoCAD)を標準としている訳ではないので、これはどんな状況であっても出てくる問題ですね。

…というあたりの話を今回はしてみます。

通常保存するバージョンの設定

前回はオートキャド(AutoCAD)のデータ形式を、違うバージョンに変更する方法を説明しました。

バージョンを変えて保存をする方法は簡単ですが、実は幾つかの根本的な問題があります。

・そもそも相手と同じバージョンならば、そんな作業は不要

・バージョンが違う相手なら、毎回その作業が必要

全然やらないか、毎回やるかのどちらか、ということです。

1回だけ違うバージョンで保存するというのは、実際の仕事ではあまりないことなんです。

バージョンを変えて保存をするのなら毎回だし、そうでないならその操作は全くゼロですよね?

だから、前回説明したデータ形式を変える方法というのは、ずいぶん中途半端なやり方なんです。

説明しておいて何だよ…と思われるかも知れませんが、まずは基本的な考え方と簡単な操作を知っておいた方が良いと思ったので…

今回はその「毎回バージョンを変えて保存」をする場合に、やっておいた方が良い設定について説明します。

違うバージョンで保存する方法

オートキャド(AutoCAD)で作図した図面データは、バージョンによる違いがあります。

上位(新しいという意味です)のバージョンで作成したデータを、下位のバージョンで開くことは出来ません。

なにそれ…とか思うこともありますが、機能が進歩しているのにデータ形式がいつまでも一緒という訳にはいかないのでしょう。

もしかしたら、新しいバージョンに替えさせる為なのかも知れませんが、まあそのあたりの話はユーザーには分かりませんよね。

とにかくそういう前提がある為、社内で、あるいはお客さんに向けたデータはバージョンを統一しておくことを強くお勧めします。

今回はそんなオートキャド(AutoCAD)のデータを、違うバージョンで保存するやり方について説明をします。

相手に合わせる必要も

オートキャド(AutoCAD)は発売された時期によるバージョンの違いで、データ形式が違ってくることがあります。

「同じソフトなのに少し違う」という状況は、ユーザーとしては正直言ってヤメて欲しいところです。

しかし、だからといって「10年前に発売したデータ形式にずっと合わせています」でも、進歩がない感じでイヤだな…

これはオートキャド(AutoCAD)に限った話じゃないですけど、ユーザーというのは本当にワガママですよね。

ただし、それは単なるワガママとは少し違うんですよね。

ユーザーは毎日真剣にそのソフトを使って仕事をしている訳ですから、要望が多いのも無理はないんです。

ユーザーとメーカーの意見を行ったり来たりするのはこれくらいにして、今回はバージョンの統一についてもう少し書いてみます。

バージョンを合わせる際には…

前回はオートキャド(AutoCAD)のバージョンによるデータ形式の違いについて書いてみました。

新しいバージョンで保存されたデータは、古いバージョンのオートキャド(AutoCAD)では開けません。

なので、例えば会社でひとつのプロジェクトを進めている際には、データ形式の標準を決めておく必要があります。

例えば「このプロジェクト全てはオートキャド(AutoCAD)2007バージョンにする」とか。

そうしたルールを決めるには、プロジェクトに関わる人がどのバージョンを使っているかを知っておく必要があります。

そして、その中で最も古いバージョンを使っている人のデータ形式に合わせる、というのが一般的なやり方かな。

そうしないと、その人がスムーズにデータを開くことが出来ません・

もちろんバージョンを落として保存をすることは可能ですが、それって確実に余計なひと手間ですよね。

そういう無駄を省く為にも、最初からどんなバージョンで図面を進めていくかを決めておく、というのが大事です。

バージョンによるデータ形式

前回までの説明で、オートキャド(AutoCAD)の自動保存機能については大体終わりました。

以前も書いたような気がしますが、せっかくオートキャド(AutoCAD)が用意している便利な機能です。

概要と運用ルール、そして設定出来る部分をしっかりと把握して、充分にその機能を使いこなしていきましょう。

とは言え、万が一パソコンかオートキャド(AutoCAD)にトラブルがあった場合にしか活躍しない自動保存ファイルです。

出来ればあまり活躍しないでくれた方が良いんですけどね。

と言うことで、実際の仕事ではあまり出番がないことを祈りつつ、自動保存の説明は終わります。

今回はデータ形式の際に取り上げておくべきだった「オートキャド(AutoCAD)のバージョン」についてです。

自動保存ファイルからの復元

オートキャド(AutoCAD)が自動保存してくれるファイルを、どこに保管するのか。

その場所を設定する方法を前回は説明しました。

保管場所を決めたら、まずは実際の仕事をする前に、自動保存からデータを復元その仕組みがきちんと機能しているかを確認しましょう。

設定して「これでOK」というのは簡単ですが、万が一何かの問題でそれが上手く行かなかったら怖いですよね。

理屈的には上手く行かないはずはないですけど、一度ファイルの復元を自分の手でやってみる価値は充分にあると思います。

自動保存の保管場所設定

前回はオートキャド(AutoCAD)が自動でやってくれる「自動保存」の間隔を設定する方法についてお話をしました。

時間は自分の好きなように設定します…とは書きましたが、実際には初期設定のままで良いですよ、みたいなニュアンスでしたね。

昔の遅いパソコンであれば、自動保存の時間を少し長くするという選択肢もアリだとは思います。

だって、いちいち本当に作業が中断されるくらい、自動保存に時間がかかっていましたから。

でも今はそれほど気になるような時間でもありません。

一瞬だけカーソルの動きが止まるとか、そういう実務にはあまり影響のないレベルになっています。

なので、自動保存の間隔を長くする理由もメリットもあんまりない、というのが正直なところなんです。

だから初期設定で良いか…ということになる訳ですね。

自動保存の間隔設定方法

オートキャド(AutoCAD)が自動保存をしてくれる間隔は、初期設定の10分前後がお勧め。

というような話を前回はしました。

あまり間隔をあけ過ぎると、自動保存ファイルからデータを復元した時に、保存した後の作業が無駄になってしまいます。

逆に間隔を詰め過ぎると、特に複数の図面を開いて作業をする際に、自動保存の処理ばかりが実行される為、作業効率が落ちます。

それらのバランスを取って、10分前後の設定が良いんじゃないか、ということになる訳です。

という話ではありますが、自動保存の間隔を変えたいという方もいると思うので、今回は具体的な設定方法について説明します。

自動保存の間隔はどうするか

オートキャド(AutoCAD)には「自動保存」という非常に便利かつ有効な機能が用意されています。

しかしどんなに便利な機能であっても、操作をする側が上手に活用してあげないと、それこそ宝の持ち腐れです。

そんなことにならないように、まずは自動保存がどんな機能を持っているかということで、以下のような話を前回はしました。

・開いているdwgデータとは別のファイルで保存される

・データの保存場所は自分で設定できる

・自動保存の間隔は初期設定で10分

・間隔も自分で設定できる

今回はもう少し具体的な話として、自分で設定できる項目について説明をしていきます。

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