前回はオートキャド(AutoCAD)のショートカットキーをどのように設定するのか、という部分を説明してきました。
基本的な操作方法についての説明は終わったのですが、そのままでは設定が反映されない可能性があるんです。
ということで、今回はショートカットキーの設定について、発生する問題点とその解決方法を説明します。
■デフォルトの存在
前回は「基点コピー」コマンドをショートカットキー「Ctrl+X」に割り当てる手順について説明をしました。
基点コピーコマンドを一覧に追加して、そこで新たにショートカットキーの組み合わせを入力する。
今回は「Ctrl+X」という組み合わせで入力してみましたが、そうすると以下の画面のように「今の設定がどうなっているかが表示されます。
オートキャド(AutoCAD)では、デフォルトで「Ctrl+X」が「切り取り」に割り当てられています。
ですからその内容が表示されている訳ですが、今回問題になるのは、まさにこの「今までの設定とかぶった場合」です。
デフォルトの設定は必要だと思いますし、全くないと非常に困るとは思うんですけど、やっぱり邪魔に感じます。
面倒だとは思いますが、この際ですから重複したショートカットキーの設定も済ませておきましょう。
■重複するショートカットキーの管理
新たに「Ctrl+X」というショートカットキーを「基点コピー」に割り当てた訳ですが、そこにはデフォルトという名の先客がいました。
「今は切り取りが設定されていますよ」という状態で「OK」をクリックすると、親切にもその旨をオートキャド(AutoCAD)が教えてくれます。
この警告にも書かれていますが、ショートカットを重複させると、下にあるショートカットキーが優先されるんです。
だから、今回みたいに「基点コピー」を一番上に持ってきた場合、せっかく設定をしても重複していたらそちらが優先されることに。
要するに設定する意味がないということですから、昔の設定を消しておく必要があります。
もしくは、新たに追加するショートカットキーを一番下に持ってきても構いませんが、どうせ使わない設定は消しておくに限ります。
ショートカットキーの一覧を下に向かって探していき、重複していると言われた「切り取り」を見つけました。
確かに同じ「Ctrl+X」に設定されていますので、その項目の上でマウスの右クリックです。
「除去」という項目があるので、それを選択すれば「除去」が完了です。
この際デフォルトの設定を全部消しておきましょう。
…と、荒っぽいことを言いたくなりますが、少しずつ自分の好みに合わせて設定しながら消していく方が良いかな。
手順だけ覚えておけば、消すのはいつでも出来ますからね。
で、最後に「OK」をクリックすれば、今まで設定してきた内容が保存され、通常の画面に戻ります。