オートキャド(AutoCAD)を操作する為の主な方法として、マウスを使う方法とキーボードを使う方法がある。

前回はそんな話をしてみました。

キーボードをメインにしてオートキャド(AutoCAD)を使った場合の有利な部分と、ちょっと不利になる部分。

マウスをメインにしてオートキャド(AutoCAD)を使った場合には、キーボードに比べてどうなるか。
そんな話でした。

結論としては、どちらも良いところがありますよ、というどっちつかずな話で終わってしまう訳ですけども…

オートキャド(AutoCAD)ユーザーとしては、やはり良いところを選んで使っていくのが良いと思います。

という事で…

今回から、キーボードを使ってオートキャド(AutoCAD)を操作する具体的な手法について、詳しく説明をしていきます。

■操作の基本的なスタイルって?
オートキャド(AutoCAD)の操作方法として、キーボードを使った手法について説明をする前に。
まずは操作をする際の基本的なスタイルはどうなるか?という部分について、ちょっとだけ考えてみましょう。

基本的なスタイルというのは、図面を書く際にどんな姿勢(というか体勢というか…)で作業をするか、と言うことです。

普通の仕事場であれば、当然机とパソコンがあって、液晶ディスプレイの正面に椅子があります。
椅子はオフィスチェアで、というのは仕事場によって違うでしょうけど、実は椅子の性能って結構でかいです。

と、椅子について詳しく語るのは後にして…

その椅子に座って仕事をする際には、キーボードは液晶ディスプレイと自分の間に置かれることになります。
そしてマウスはキーボードの右側。

マウスとキーボードの配置
右利きの方であれば、通常はこのような配置でオートキャド(AutoCAD)を操作することになります。

右利きの方は大抵の場合、自分の利き手である右手を使ってマウスを操作しますから、こうしたポジションになる訳です。

オートキャド(AutoCAD)を操作する際には、カーソルは頻繁に移動をすることになります。
と言うことはつまり、マウスから右手が離れるような場面というのはあまり多くない、ということ。

何が言いたいかというと、だからキーボードの操作は左手がメインになる、という話です。
マウスから手を離している時間が長いほど、カーソルが動いていない時間が長いことになります。

それはつまり、作図が止まっているということになりますから。

右手でマウスを操作。
左手でキーボードの入力。
頭はフルに回転。

これがオートキャド(AutoCAD)を使って図面を作図する時の、最も基本的なスタイルということになります。

もちろん左右逆でも全然構いませんが、一般的にはこのパターンで作図をする方が多いはずなので、これを前提で話を進めます。