ショートカットキーとコマンドエイリアスとの違いはどこにあるのか、というあたりの話を前回は考えてみました。

コマンド単体なのか、そうじゃないのか。
そして、キーを押して「Enter」が必要なのか、それとも押した瞬間にコマンドが始まるのか。

微妙な違いと思われるかも知れませんが、実際にやってみるとこの違いは結構大きいんですよね…
この違いは、恐らくオートキャド(AutoCAD)の操作効率に大きく関わってくる話です。

少なくとも私の設定は、そのあたりが考えられています。

出来るだけスムーズにオートキャド(AutoCAD)を操作したい、と考えている方は、ここでしっかり覚えておくことをお勧めします。

■特徴を掴んで使いこなす、ということ
コマンドエイリアスとショートカットキーの、一見似ているようでいて、少しだけ違っているという関係。

微妙だけど大きな違い。

ただしこの違いというのは「どちらかが不便なので使えません」というような単純な問題じゃないのが面白いところです。

どちらにも特徴(=良いところ)があるので、それを上手いこと生かして使っていきましょう、ということです。

例えば食事をする時の事を思い浮かべてみると…食事の為の道具にはスプーンとフォークがありますよね。

それらの道具にはもちろんはっきりとした特徴がある訳ですが、例えばスープを掬う事が出来ないフォークの使い道がないか?

というと、決してそんな事はないですよね。

食べ物を刺して取ることが出来ないスプーンには使い道がないか?これも同じ話で、全然そんな事はありません。

食事を進めていくには、スプーンやフォーク、そして時にはナイフなどを自由に使いこなす方が楽ですよね。
日本人であればスプーンじゃなくて「箸」なのかも知れませんが、まあここはひとつのたとえ話ということで…

オートキャド(AutoCAD)の操作も同じで、様々な特徴を持っている機能を使い分けて、図面をスムーズに書いていく。

そうしたスキル(と呼ぶ程のものではないですけども)が求められる訳です。

もちろんオートキャド(AutoCAD)の操作も、様々なやり方をせずに、偏ったやり方を貫くことは可能です。

ちょうど、食事全部をスプーンで食べることが出来るのと同じように。

でも「可能です」という事と「それが適切なやり方なのか」という事とは、全然違った問題だと思います。

オートキャド(AutoCAD)を使って仕事をするのであれば、やはり出来る限り適切で効率の良い方法を模索するべきです。

少なくともそれを仕事にしているプロであれば、それくらいの努力をするのは当たり前の話。
だと私は思っていますが、いかがでしょうか。

そういう意味で、今はオートキャド(AutoCAD)の様々な操作方法について、結構時間をかけて書いています。

それが便利で使える機能かどうか…という話は、恐らくその次のステップになると思ってます。
まずはどんなやり方があるのかを、一通り知っておいて、そこから使いやすい機能を選んでいく。

そんな手順で自分のやりやすい操作を作り込んでいく方が、結局は長い目で見れば早いんじゃないか。
そんなことを考えています。

もちろん違う意見の方もいるでしょうけど、それについて私が否定をする意味もあまりないので、ここでは私の考えに沿って話を進めていきますね。