インクジェットプリンタの出現によって、これまでやっていたペンプロッタに印刷して手で修正というやり方が大きく変わった。

前回はそんな昔の話をしてみました。
劇的と言っても良いくらいに作業環境が変わり、それによって仕事のやり方が変わっていく。

これはある意味当然の事なのかも知れませんね。

それくらいインクジェットプリンタとペンプロッタの差は激しく、インクジェットプリンタが早かった。
ということです。

■仕事は楽になったのか
それがどんなに密度の濃い図面であっても、5分程度待っているだけで印刷が完了する。

インクジェットプリンタの強みはそこにあった訳ですが、ではその機械を導入することによって、我々の仕事は楽になったのか。

これが非常に重要なポイントです。
印刷のスピードも確かに大事ではありますが、その結果自分にどんな影響があったのかも重要ですからね。

と、そういう目で色々と思い返してみると…
実際にオートキャド(AutoCAD)を操作して図面を書く側は、それほど仕事が楽になることはなかった。

残念な結論かも知れませんが、実際に仕事をしている私の意見では、そう言わざるを得ないです。
では、それは一体どうしてなのか。

印刷のスピードが早くなったのと同じくらい、オートキャド(AutoCAD)を使う作図者もスピードを求められるから。

もちろん全部が全部という訳ではありませんが、全体的にはそういう流れになったと感じています。
まあ確かに、いくら機械が優秀になったとしても、それを使う側が楽になるとは限りませんけど。

■スピードアップの方向へ
インクジェットプリンタの登場によって、今までは長い時で1時間かかっていた印刷が、5分で終わるようになった。

これは紛れもない事実です。
でも、そこでスピードアップをした55分を、優雅に紅茶でも飲みながら過ごす訳にはいきません。

そうではなくて、短縮した時間の分だけオートキャド(AutoCAD)を使って図面を書いていく。
そういう仕事を求められる訳です。

まあ考えてみれば当たり前過ぎる話ですけど…それはごく自然な仕事の流れと言えるのではないでしょうか。
常に進歩する方向に進んでいく、あるいは進み続けるというのは、基本的に人間の性ですから。

だからプリンタなどの機械も進歩するし、オートキャド(AutoCAD)も進歩していく訳です。
当然パソコンも進歩していくし…

という訳で、それらのツールを使って仕事をする我々も、それと同じかそれ以上に進歩していくことを求められる。

これが人の世の流れですから、ある程度のそういう要望にはついて行かないといけませんよね。

いくらインクジェットプリンタが活躍したとしても、それを操作する我々に求められることは一緒。
印刷時間の進歩と同じように、我々には進歩が求められているんです。