インクジェットプリンタが登場したことによって、印刷にかかる時間が劇的に短くなった…
その結果として、オートキャド(AutoCAD)で印刷処理を行う側の作業が楽になったのか。

前回はそんな内容の話をしてみました。

確かに印刷が早くなったことによって便利にはなったけれど、印刷時間が短縮されたのと同じように、作図者のスピードも要求されるようになった。

だから結果としてはそれほど楽になる様なことはなくて、今までと同じように持てる能力を全て注ぎ込む必要があった。

ということです。
まあ単純明快という感じですよね。

■仕事だから…
インクジェットプリンタを導入した分だけ、印刷をする我々が楽になるというような単純な話ではありませんでした。

もちろん今までの手間を考えると、手間が少なくて済むようになったのは本当に嬉しい事ですが…
印刷が楽になった分だけ、他の業務、主に作図業務に集中出来るようになった、という感じでしたね。

これは遊びではなくて仕事ですから、持てる能力プラスアルファの仕事量が与えられ、それをきちんと処理するよう求められるのは仕方がありません。

だから、オートキャド(AutoCAD)を使った作図のスピードを求められるのも当たり前。
少なくとも私はそう考えています。

オートキャド(AutoCAD)のようにずっと使っているソフトは、やっぱり慣れるごとに早くなっていかないと…

ですよね?

■進歩していくこと
こういう話を、例えば小さい子供の頃に当てはめて考えてみると…

赤ちゃんがハイハイから進歩して立ち上がるようになったとしても、喜ばれたり「凄い!」って言われるのは最初だけです。

正直言って覚えていません(覚えてるはずがない)が、恐らくそうだったんじゃないかな。
現在私は歩くだけで褒められたりしないので、やっぱり褒められたのは割と最初の方だけなのだと思います。

皆さんもそうですよね?

そのうちに立ち上がって歩くことは当たり前になって、次は言葉を理解する事を求められる。
そして次は…という感じで、これが出来たら次はこれ、みたいに要求はとどまることを知らないんです。

まあこれは当たり前の話で、今私が喋っただけで親に褒められたりしても、嬉しくも何ともありませんからね。
これはオートキャド(AutoCAD)を使った仕事でも、全く同じような話が言えると思います。

最初はオートキャド(AutoCAD)の操作を覚えるだけで良かったのが、その内に操作のスピードを求められるようになります。

これがまずは第一のステップという感じです。

スピードを身につけたら今度は正確さを求められ、正確な図面を書くことが出来るようになると、今度は人に教えることを求められ…

という具合に、やっぱり何かひとつの課題をクリアすると「次はコレ…」といった感じに次の課題が出てくる訳です。

以前も書いたような気がしますが、そうして進歩していくのが人の性ですから、これはごく当たり前の話なんですよね。

また、逆らっても仕方がないことでもあります。

仕事でオートキャド(AutoCAD)を使う以上、そういう要望には全力で応えなくてはならない。
プロとしてやっていくというのは、そういうことを意味するのだと思います。