オートキャド(AutoCAD)は発売された時期によるバージョンの違いで、データ形式が違ってくることがあります。
「同じソフトなのに少し違う」という状況は、ユーザーとしては正直言ってヤメて欲しいところです。
しかし、だからといって「10年前に発売したデータ形式にずっと合わせています」でも、進歩がない感じでイヤだな…
これはオートキャド(AutoCAD)に限った話じゃないですけど、ユーザーというのは本当にワガママですよね。
ただし、それは単なるワガママとは少し違うんですよね。
ユーザーは毎日真剣にそのソフトを使って仕事をしている訳ですから、要望が多いのも無理はないんです。
ユーザーとメーカーの意見を行ったり来たりするのはこれくらいにして、今回はバージョンの統一についてもう少し書いてみます。
■色々な考え方がある中で
社内で同じプロジェクトを手がける場合は、オートキャド(AutoCAD)のデータ形式を統一しておいた方が良い。
という話を前回して、その後は「どのバージョンに合わせるか」で少し荒っぽい考え方を書いてみました。
データ形式を社内で統一することは大事ですが、あまりにも昔のバージョンで統一するのはおかしい、という話です。
どんな理由で昔のバージョンを使っているのか、という理由も含めて。
それはもちろん私の個人的な考え方ですから、それを読んでそのまま信じるのではなく、あくまでも参考です。
激しい考え方からそうでもない考え方まで人それぞれで、違う考え方があっても全然問題ないと思います。
それに、あまりにも荒っぽい考え方では、まわりの人からの協力を得ることが難しくなってくるという問題もありますし。
なので、こういう周囲が引いてしまうような考え方は、あくまでも自分の中だけに納めておくのが良いと思います。
私も会社ではそういう発言しませんから。
■相手に合わせることも重要
社内でバージョンを合わせるという話でしたが、取引先がどのバージョンを使っているかも考慮する必要があります。
せっかくオートキャド(AutoCAD)を使って図面を描く訳ですから、そのデータを開いて見れないと意味がないですよね。
例え社内で開けたとしても、相手にデータを送った際に「開けません」だと困りますよね。
取引先が大きな会社であれば、恐らくはほぼ最新版に近いオートキャド(AutoCAD)を使っているはずです。
念のために確認は必要ですが、それほどバージョンに関して苦労をすることはないでしょう。
もちろん古いバージョンを使っている事が分かったとしても、それによってこちらが苦労をする訳ではありません。
ただ、該当するバージョンで常に保存をするだけの話ですから。
そしてそれを全員に徹底するだけ。
オートキャド(AutoCAD)で図面を作図しても、最終的な成果品は紙ベースの図面になります。
そうは言っても、今はデータも立派な成果品なんです。
紙サイズにもA3とかA1などの規格があるのと同じで、データにもある程度は規格が存在します。
オートキャド(AutoCAD)で言えば、バージョンのよる規格の違いがある訳です。
そこは紙と同じ考え方で、バージョンという決められた規格を守り、きちんと開ける状態のデータを送るようにしましょう。