前回までの説明で、オートキャド(AutoCAD)の自動保存機能については大体終わりました。

以前も書いたような気がしますが、せっかくオートキャド(AutoCAD)が用意している便利な機能です。

概要と運用ルール、そして設定出来る部分をしっかりと把握して、充分にその機能を使いこなしていきましょう。

とは言え、万が一パソコンかオートキャド(AutoCAD)にトラブルがあった場合にしか活躍しない自動保存ファイルです。

出来ればあまり活躍しないでくれた方が良いんですけどね。
と言うことで、実際の仕事ではあまり出番がないことを祈りつつ、自動保存の説明は終わります。

今回はデータ形式の際に取り上げておくべきだった「オートキャド(AutoCAD)のバージョン」についてです。

■バージョンはたくさんある
オートキャド(AutoCAD)はパソコン上で動かすことが出来るアプリケーションです。

まあ当たり前の話ではありますが、様々な理由によって、毎年少しずつ新しいオートキャド(AutoCAD)が発売されます。

毎年発売されるそうした種類を「バージョン」と呼びます。
今コレを書いている時点では、オートキャド(AutoCAD)2011がメインで使われています。

しかしもうすぐすると、オートキャド(AutoCAD)2012が発売されるはずです。
一年前に発売された2011は、もう少し経つと「ちょっと古いバージョンのソフト」と言うことになります。

毎年新しい機能が追加されていくので、実際にオートキャド(AutoCAD)を使う側からすれば非常に助かりますね。

毎年新しいオートキャド(AutoCAD)が必ず送られてくる、という感じです。

■バージョンによるデータの違い
こうして毎年更新されていくオートキャド(AutoCAD)のデータですが、発売された日付によってデータの形式が変わるんです。

例えばオートキャド(AutoCAD)2011であれば、2010年に作成されたデータだったり。

保存されているファイルにも「どんなバージョンで保存をしたか」という設定があって、それが毎年という訳ではないですが、変わっていくんです。

もう少し具体的に書くと、3年に一度くらいの間隔でデータ形式が更新されているんです。

例えば…
2000形式
2004形式
2007形式
2010形式

という様な感じで、データ形式のバージョンアップは4年に一回程度行われています。
順番で言うとそろそろかも知れませんが…まあそれはさておき。

古いバージョンのオートキャド(AutoCAD)では、新しいファイル形式のデータを開くことが出来ない。

そうした頭の固いルールがあるので、新しいバージョンのオートキャド(AutoCAD)が発売されたら要注意です。

自分は大丈夫でも、最新のオートキャド(AutoCAD)をインストールしていない方は、最新のデータ形式になっているデータを開けません。

そのあたりも考慮して、どのバージョンで保存しておくのが良いのか、一度考えておくことをお勧めします。