前回は、キーボードの配列を変えてオートキャド(AutoCAD)を便利に使ってみようか、という私の目論見が崩れたという話をしました。

あまりにも配列を変えすぎてしまうと、変えた自分でも分からなくなる事があります。
正直言って、私がやったキー配列の変更は、まさにそういう状態でした。

だから、同僚に「壊れてるのかと思った」と言われたことをきっかけに、ほぼ初期設定に戻すことにしたんです。

自分で把握出来ていないような設定では、やっぱりどう変えたとしても不便なんですよね。

慣れという言葉で解決出来ることかも知れませんが、もう少し分かりやすい操作で慣れておく方が良い。
当時の私はそれを痛感していました。

■残した設定とは
もちろん「これは自分用に特化した設定で、非常に使いやすいから戻すのはイヤです」ということも出来ます。
基本的にはほぼ100%自分だけが使うパソコンですから。

でも、それをしなかったということで、既に自分の中では答えが出ていたのだと思っています。
キー配列の変更はほどほどにしないと、あまり便利ではなくなる、と。

そんな思いもあって、結局キーボードの配列変更を残したのは、全部で3つだけでした。

・「NumLock」キーを「,」に変える設定
・「PageUp」を「@」に変えた設定
・「F1」キーをオフにする設定

これくらいなら、誰が自分のパソコンを使っても、それほど違和感なく使うことが出来るでしょう。
そして私も、これくらいの設定なら完璧に覚えられるはず、という設定です。

■愛用の操作も変わる
しかし、そうして考えた末に変更した設定も、少し時間が経つとまた考え方が変わってくるんです。

当時使っていたオートキャド(AutoCAD)2008が、どういう訳かヘルプの起動にやたら時間がかかりました。

一度間違って「F1」を押してしまうと、ヘルプが表示されるまでに10秒くらい待たないといけない状態が続きました。

これではたまらないと思い「F1」をオフにしたんです。
当時はこの設定があって本当に助かりました。

でも、バージョンが新しくなったらヘルプの起動が速くなったので、「F1」キーのオフ設定は元に戻しました。

状況が変われば設定も少しずつ変わる、ということですね。
また、かなり愛用していた相対座標入力機能も、少しだけですが使用頻度が下がりました。

当時は使用頻度が非常に高かった為、キーボードの配列を変えることまで考えた相対座標入力機能でしたが…

X,Y方向それぞれの移動距離を入力するやり方を愛用するようになると、以前ほど相対座標入力を必要としなくなりました。

もちろんそれでもよく使う機能に違いはないので、「,」などのキー配列変更はそのままにしています。

どちらが便利なのか?と考えると、まあどちらも同じくらい便利なので、どちらかだけを選ぶのは難しいですね。

長いことオートキャド(AutoCAD)を使っていると、便利だと思う機能は少しずつ変わってきます。

新しいバージョンによって機能が充実したり、今まで知らなかったやり方を発見したりと、色々な理由があります。

でも、操作方法が変わっていくのは、悪いことではないと思います。