ちょっと昔話が長くなりすぎてしまいましたが…

今回からようやく、オートキャド(AutoCAD)のデータについて、色々な話をしていこうと思います。
データの重要性、分かりやすいデータ管理のやり方、万が一に備えたバックアップの取り方、などなど。

最終的には、読んでいる方にデータの重要性を理解してもらい、データをきちんと取り扱う習慣をつけてもらえればと思ってます。

私のやり方がベストだとは言いませんが、何も考えないで適当にデータを保存しているよりも、ずっとマシなはず。

今でも充分にデータの重要性を理解して、バックアップなども取っている方であれば、これからする話は退屈かも知れません。

でもそうでない方は、参考程度に一度読んでみることをお勧めします。

ということで、まずはオートキャド(AutoCAD)のデータ形式について、簡単に説明をしておきましょう。

■オートキャド(AutoCAD)のデータ形式
まずはオートキャド(AutoCAD)のデータ形式はどんなものなのか、という部分ですが…
ここで言うデータ形式というのは、いわゆる「拡張子」のことです。

拡張子とは、そのファイルがどんなアプリケーションで作成されたのかを識別する文字列のことです。

例えばWindowsに標準でインストールされている「メモ帳」であれば、「txt」という拡張子になります。

このページのデータ形式は「html」など、データには必ず拡張子が付いていて、それによってそのデータがどんな種類かを区分しているんです。

他にも難しい定義があるのかも知れませんが、それだけを知っていれば全然問題はありません。

拡張子は3文字から4文字の組み合わせで構成されていて、オートキャド(AutoCAD)は「dwg」という拡張子になっています。

だから「dwgデータで送って」と言えば、オートキャド(AutoCAD)のデータを送ってくださいという意味になる訳です。

また、通常のデータは「ファイル名」+「.(ピリオド)」+「拡張子」というパターンで構成されています。

例えば1階平面図というファイル名であれば、オートキャド(AutoCAD)のデータは「1階平面図.dwg」になる訳です。

このファイルで、1階平面図のオートキャド(AutoCAD)データであることが、見る人にすぐ伝わります。

(ピリオドと拡張子は半角文字ですが、ここでは読みやすさを優先して全角で書いているので、そこだけ気をつけてください)

■データの活用
これでオートキャド(AutoCAD)のデータ形式がどんなものか、何となく分かったと思います。

オートキャド(AutoCAD)のコマンドで「QSAVE(上書き保存)」を実行すると、現在の状態がそのデータに上書きされます。

その日の仕事を終える際には、そうして今の状態を保存して、次の日はそのデータを開いて作図を再開する。
そんなやり方で様々な図面を開き、閉じる前に保存をするというのが一般的な作業の流れになります。

図面は1日では完成しない事が多いですし、変更などがある場合も多いので、そうしてデータ保存しながら仕事をする訳ですね。

あとは、このデータをパソコンのハードディスク内に保存して、必要な時にはメールで送ったり。

また、オートキャド(AutoCAD)を使って図面を作図する仕事では、作図する図面が1枚というのはあり得ません。

なので、プロジェクト毎とか図面の種類毎に図面を保存する場所を分けたりして、すぐに目的の図面が開けるようにしておく必要があります。

これがデータの整理もしくは管理ですね。

自分で作図したオートキャド(AutoCAD)の図面データを、誰が見ても分かるようなフォルダ構成で保存しておく。

これがデータ管理の第一歩です。