オートキャド(AutoCAD)を操作する道具としてキーボードを使う訳ですが、そのキーボードには「こだわり」が必要か。
前回はそんなテーマで色々と書いてみて、まあ結論から言ってしまうとあまりこだわりは必要ないという感じです。
もちろんグレードの高いキーボードは本当に使いやすいですよ。
私個人としては結構良いキーボードを使っていますから、そういう良いモノを読んでいる方に勧めたくなる気持ちもあります。
でもこのサイトでは、オートキャド(AutoCAD)を使う為に必要なキーボード、という視点で書いています。
それを考えると、そこまでのグレードを要求しないというのが私の正直な気持ちなので、無理に勧めることはしません。
マウスに比べると、良いキーボードは高いですからね。
■良いキーボードって何?
ただし…
もしかしたら、良いキーボードと普通のキーボードの違いに興味を持つ方もいるかも知れません。
「私は良いキーボードを使ってますが、あまりお勧めは出来ません」では、何だか嫌みな感じもするし。
とりあえず簡単な説明くらいは書いて、少しだけキーボードについて掘り下げてみようかと思います。
まずはキーボードの方式について。
これは調べてみるとよく分かりますが、キーボードというのは幾つかの方式に大きく分けることが出来るんです。
その方式によって、キーボードの性能が大体決まって来るんです。
キーボードの性能というのは、キーを押した時の感触「キータッチ」と、長いこと使えるかという「耐久性」が挙げられます。
キーボードの方式によって、キータッチと耐久性が変わってきて、それに従って値段が変わってくる訳ですね。
もちろん耐久性が高くてキータッチが軽いモノが一番良いんですけど、後は値段と相談という感じになると思います。
なので、ここではそれぞれの性能の他に、おおよその価格帯も参考までに書いておきます。
どの方式のキーボードがコストパフォーマンスが高いのか、それとも高くても良いキーボードを選びたいのか。
それはオートキャド(AutoCAD)を使う人それぞれなので、そのあたりを念頭に置いて読んでみてください。
■メンブレン方式
キーボードの方式というのは、キーを押す際の仕組みのことを指し、その方式によってキータッチや耐久性、価格などが違ってきます。
まずは最もメジャーで安価なメンブレンスイッチという方式から。
これは大抵4000円以下で購入する事が出来る、最も安価なタイプのキーボードです。
パソコンとセットになっているキーボードは100%この方式で、安価な分だけ耐久性が低めです。
キーボードのキーを取り外してみると、大抵の場合はゴム製でドーム型になった物体が見えると思います。
キーを押すことによってそのゴム製のドームが押され、離れていた接点が触れあうことで入力を認識するという方式です。
ゴム製ドームの反発力は強めで、その文だけキータッチが重くて疲れやすいという特徴があります。
また、ゴムにはそれほど耐久性がない為、長いこと使用しているとゴムの反発力が弱くなってくることになります。
それがキーボードの寿命ということで、耐久性が低めと書いたのはそういう理由があるからです。
もちろん「キーボードは使い捨て」という感覚でいれば、安価な分だけ買い換えもしやすいので、耐久性の低さはあまり問題にはなりませんが。