エイリアスの一例(前編)

オートキャド(AutoCAD)の機能を実行する手段である、コマンドエイリアスの設定について。

なぜコマンドエイリアスの設定を変えるのかとか、設定の変更方法とか、色々と書いてきました。

最終的には「自分の使いやすいように設定しましょう」という、ごく当たり前のことしか書けない。

これが本音です。

オートキャド(AutoCAD)を使って作図する図面の種類、操作する人のクセによって、使い方は色々だから。

とは言え、オーソドックスなコマンドの使い方はそれほど変わることはないはずですので、ここで基本的な設定の考え方について書いてみます。

こういうのって実際に人に教える場合、どうも遠慮がちになっちゃうんですけど、まあ自分のサイトくらいなら良いですよね。



■よく使うコマンド

作図する図面の種類がどんなものであっても、線を引いたり移動をしたりする、本当に初歩的なコマンドの使い方は同じです。

オートキャド(AutoCAD)は手の代わりとなって図面を作図するツールですから、線を引くコマンドを使わないことはありません。

また、CADというのは手とは違い、一度作図したものを色々と編集することが出来ます。

移動したり、同じものをもうひとつ作る為にコピーしたり、形を伸ばしたり大きくしたり小さくしたり。

そうした編集の機能については、恐らく(としか言えませんが…)どんな種類の図面でもよく使うと思います。

まずはそれを前提にして話を進めます。

コマンドエイリアスの基本的な考え方は、「よく使うコマンドを素早く実行することによって、操作効率を上げる」というものです。

ですから、コマンドエイリアスの設定をする前に、まず「どんなコマンドをよく使うのか」をピックアップしておく必要があるんですね。

それを、設定変更によって簡単に実行出来るようにしておけば、恐らくかなりの効率化が図れると思います。

実際のところ、私はそういう設定をすることによって、作図のスピードがかなり速くなりました。

でも、それは私が優秀な訳ではなくて、やり方が比較的効率良かったというだけですので、誰もが出来ることなのだと思います。

私の廻りでオートキャド(AutoCAD)を使う人が、全員この設定をやりだしたら、その時点で間違いなく私は「普通の早さの人」。

もちろん、全員がやるなんて事はあり得ないので、全然心配はしていませんけど。

■具体的には?

具体的に「よく使うコマンド」とはどんなモノなのかというと、私の場合は以下のようなコマンドです。

●作図系コマンド

・線分(LINE)

・円(CIRCLE)

・ポリライン(PLINE)

・雲マーク(REVCLOUD)

・長さ寸法記入(DIMLINEAR)

・平行寸法記入(DIMALIGNED)

・直列寸法記入(DIMCONTINUE)

・引き出し線記入(QLEADER)

・直径寸法記入(DIMDIAMETER)

・長方形(RECTANG)

・ハッチング(BHATCH)

あららら…あまり多くはないと思ってたんですけど、いざ挙げていくと結構あるものですね。

少数精鋭みたいに思ってたんですけども。

調べてみると、まだまだたくさんあるので、これは次回に回すことにします。

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