自宅でオートキャド(AutoCAD)を使った仕事をする場合、個人対会社という図式になります。
仕事を発注する側=会社
仕事を受注する側=個人
という具合に。
これはビジネスだから当然のことで、仕事を発注する側の発言力が強いのは当たり前ですよね。
これは私の感覚でしかありませんが、自宅で仕事をしたいと思っている人の数は、自宅で出来る仕事の数よりも多いと思います。
逆だったら良いのに。
と、半分以上本気でそう思うんですけど、まあそんなハッピーな状態にはならないです。多分。
だから、仕事を発注する会社としては、どの人に仕事を頼むかを選ぶ事が出来る訳ですね。
この人に頼むと時間がかかるし間違いが多いから、今度からあの人にやってもらうことにしようか…とか。
そういうビジネス的な判断によって、個人はある程度ふるいにかけられることになります。
あまり気づかない人もいるかも知れませんが、なかなか厳しい世界ではあるんですよね。
どんな仕事であっても、お金を稼ぐというのはやはり大変なこと、というごく普通の表現しか出来ません。
■プロとしての競争
会社は仕事をやってもらう個人を選ぶことが出来るので、「この人はダメだな」と思われると仕事は来なくなります。
ある日を境にして突然。
もしくは少しずつ、しかし確実に。
「今度からもう頼まないですよ」とか「もっと頑張らないとダメですよ」とか、そういう説明は多分ありません。
私なら恐らくそんな説明しないですね。
まあそうじゃない場合もあるかも知れませんが、そんなことを説明する義理は、少なくとも会社側にはありません。
何度も書いてますが、これは仕事です。
仕事というのは、その行為によって利益を上げなくてはいけない。
これは非常にはっきりしてます。
だから「そんな冷たいことを言わないでくださいよ」とか、そういう意見は通用しない世界なんですね。
強い者が勝ち、あるいは生き残り、そうでない者が負けて消えていくという、ある意味では純粋な勝負の世界。
在宅勤務でオートキャド(AutoCAD)を使う人の廻りにも、そうした勝負の世界が広がっているんです。
それが良いとか悪いとか、そういう意見は別ですよ。
でも、その色が濃いか薄いかはともかくとして、仕事にはそういう価値観があることは否定出来ない事実です。
自宅にこもってオートキャド(AutoCAD)を操作していると、そういう世界に疎くなっていく。
これが在宅勤務の決定的な弱点じゃないかと思います。
いつも自分一人で仕事をすることになる為、他の人がどれほどの仕事をしているのかを見ることが出来ません。
ライバルの存在も見えにくいから、自分のスキルがどのレベルにあるかを知る手段も少ない。
そんな中で、自分のスキルを磨いていくというのは、思ってよりも大変なことなんですよね。